なぜ特殊療法でラクになった足首捻挫が再び痛くなったのか?

過去の記事で登場していただいた、
足首を捻挫してしまった30代男性患者さんです。

痛みも順調に回復していて、
そろそろ痛みの施術も卒業かなと考えていた
5回目の施術時のことです。

施術に入る前、
患者さんに足首の状態をお聞きしても、

「痛みはありません!」

と心強いご返事。

私が当初考えていたように、
問題がなさそうかなと思いながら施術に入ったところ、

私は、

「んっ!?」

と患者さんのお体の異変を感じ取りました。

私「ここ痛いですよね?」

患「はい、痛いです…」

足首を捻挫した時に圧痛(押して痛いという意味)が出てくる特有の場所が、
前回(4回目の施術)に比べて悪い状態になっているのです。

私はもちろん、
患者さんもビックリ。

患者さん自身も痛みがないと仰ってたのに…。

さて、
ここからが私による原因究明のお時間となります。

私「バレーボールは昨日でしたよね?」

患「はい、そうです」

私「ジャンプしたり、少し足首を捻るようなことをしましたか?」

患「いえ、ほとんど動いてないんです」

バレーボールが原因ではなさそうです。

さらに原因の追求は続きます。

私「階段を走って上り下りしたり、
右足(この患者さんは右の足首を捻挫されたのです)に体重をかけて
長い時間立ってたことはありましたか?」

患「そんなこともなかったんですが…」

その間も施術は進んでいきます。

足首のことばかりに気をとられていると、

患者さんも

「足首に何かあったかな?」

ということばかり考えてしまうので、
こんな時に私はちょっと違った角度からの質問攻撃に入ります。

私「普段と違うこと、何かありましたか?」

患「あっ。この前(4日前)遠くの友達が遊びに来たので、
大阪を案内して回りました」

私の妖怪アンテナならぬ治療家アンテナが

「ピピピッ」

と反応しました。

私「どれくらい歩きましたか?」

患「その友達が『お好み焼きを食べたい』と言うんで、
お店に行くとどこも一杯で、探し回ったんです。
それだけでもかなり歩きました。」

私「その時、足首は問題なかったですか?」

患「はい、痛くなかったです。
あっ!でも帰る時に右の腰がかなり痛くなりました」

私「原因はその歩きすぎですね(笑)」

患者さんは足首に痛みがなかったので歩くことが全く苦にならなかったのです。

でも、
完全に治りきっていない状態で、
少し無理をすると再発の可能性があります。

おそらく歩き方にも、
患者さんが気付かないレベルで少しの変化が出ていたはずです。

そういった歩き方を長く続けることによって、
体のどこかに異変が生じても不思議はありません。

この患者さんの場合、
それがたまたま腰だったということですね。

この無理がある一定の限度を超えると、
また足首に痛みが出ていたことでしょう。

患者さんご本人に自覚は無くても症状を悪化させている原因が、
何気ない行動に隠されていることがあります。

これを患者さんが思い出せるように誘導し、
今後の生活で注意することを指導するのが
私たちの重要な役割です。

というわけで、
彼の痛み治療の卒業はしばらく延期となりました。

この患者さんからいただいたほさき整骨院の施術の感想を掲載しておきます。

当院へのアクセス情報

院名ほさき整骨院
住所兵庫県神戸市垂水区青山台4-8-18 森ビル1階
予約完全予約制とさせていただいております。予約時間の5分前までにお越しください。
※キャンセルは前日までにご連絡ください。
電話078-752-3310
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